「あんな女性に負けたのかと思うと本当にガッカリ、、、頑張る気が失せちゃうわ。」
先日の競技会の結果を受けて生徒さんが嘆いていました。


ある競技会で優勝したカップルは、男性はめちゃくちゃ上手い、でも女性はヘロヘロで下手くそだったらしい。実際に見た訳ではないのでそれが事実なのかどうかは分かりません。その女性は一見下手そうに見えるけど、何かキラッと光るものがあったのかもしれないからね。


でもこの手のお話、実は今回だけではないんですよね。結構な頻度でこういった話を耳にします。さて、実のところはどうなんでしょうか?


審査する時は男性だけを見る、女性だけを見る、ということではなくカップルとして審査する、ということになっています。ダンスは単純な足し算で決まりません。技術を点数で表すことは難しいですが仮に考えてみると


カップルA(男性の上手さ)10+(女性の上手さ)1=(合計の上手さ)11
カップルB(男性の上手さ)1+(女性の上手さ)10=(合計の上手さ)11


となり、本来ならばAもBも同点となります。しかし、多くの場合Aの方が評価が高くなるという感覚があります。これは僕の体感的なものなので、確実にそうだとは言えません。ただし中には、予選は男性しか見ないと公言してしまう審査員がいるということも付け加えておきます。


実際に審査員をしている先生にお話を聞いたところ、本当に時間がない中で審査していると言っていました。そんな中では、背番号の付いている男性をぱっと見て審査してしまう審査員もいるということでしょう。これは女性にとって非常に残念で腹が立つことですね。


それだったら上手い男性と組んだ人が勝つだけじゃん!と思ってしまいそうですが、実はそうではないのです。自分の能力を上げることにより、相手が良く見えるようになることもあります。いくつか例をあげてみます。


・ラテンで男性の軸を強くしたい
女子が動かないから男性が無理して動いてしまうこともしばしば。ガンガン動けば男性はその場でステイしてくれて強く見えるかも!?


・男性のポスチャーが崩れる
女子を必要以上にリードしようとしている可能性も。やはりもっと自分で動いてみよう!


とまぁ、女性の動きが変わると男性が良くみえることってあるんですよ。もしかしたらその優勝した下手なパートナーも、男性を引き立てるのが凄い上手なのかもね。自分が頑張ったのに、何故か相手が良く見えるというなんか損した感じ(笑)でもカップルとしてみればプラスなので良しとして下さい。


自分のリーダーが下手で競技会で勝てないわ、、、と感じている方!あきらめずに頑張って練習してみて下さい。そして本当に女性が上手いカップルは競技会でも残ってくるし、周りにも認められてきます。審査する力の高い審査員はちゃんと認めてくれるはずですよ。



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