生徒さんやお友達が試合を見に来てくれる!となったときに、何時から始まるの~??と聞かれます。あるいは自分が応援に行くとき、何時からなら行ける!or 行けない!という都合があると思います。


ご存知ない方は驚かれるのですが、社交ダンス・競技ダンスの競技会はタイムテーブルの発表がだいたい試合の一週間前なのです。「遅っっ!!」ってよく怒られます。(笑)


タイムテーブルの発表が遅くなるのは、選手の利便性のためと競技ダンスのルールが関係しています。


競技会の予選の数はその級に出場者するカップルの組数によって決まります。ルールは各団体で規定されています。


例えばJDSFでは最低5組出場申込みをしているカップルがいないとその級の競技は不成立となります。また基本的には、一つの予選で(例えば一次予選で、二次予選へ進出できるカップルを選ぶときなど)人数を半分以下に減らしてはいけないというルールになっています。さらにいえば、同じ級の予選と予選の間は何分空けるというルールも存在します。


なので、各級の出場申込数が分かるまではそれぞれの級の予選をいくつ行う必要があるのか、色々な級をどんな順番で開催できるのか主催者も分からないのです。


出場申込締切→出場者数が確定→予選のラウンド数確定→同じ級の予選と予選の間隔、ラテン・スタンダード両部門に出場する方の着替え時間等考慮して予定を組んでいく


といった流れでタイムテーブルを決めています。


選手の利便性というのは、出場申込みについてです。申込みをしてから競技会に出ないとなると欠場ということになり、出場する場合と同額のエントリー料を選手は払わなければいけません。ですが、あまり前だと予定が分からず無駄にエントリー料がかかってしまいます。


最近は競技会が色々なところで同日開催されているので、主催者側も少しでも多くの選手に出場してもらいたいという事情もあり、以前より出場申込締切が競技会の日に近くなりました。これは選手にとっては良い事ですね。


タイムテーブル作成の流れを見てみると、選手の利便性を図るとタイムテーブルがギリギリになってしまうという構図が見てとれます。


ただ、観客の皆さんにとっては不便だと思います。現状は競技会を見に来る方のほとんどがプロの先生の生徒さん、出場選手のご家族・お友達の方なので選手の利便性の方が重視されているように感じます。競技会を見に来る方、いわゆる”見る専”の方が増えると改善されるかもしれませんね。


逆に言えば、タイムテーブルを早く発表することで観客動員数が増える可能性もあるかもしれません。もちろん、それだけではダメでもっと宣伝する必要があるとは思いますが…。


観客が増えて運営する団体の収入が安定すれば、今のようにいろんな級を一日に詰め込んで競技会をしなくても良くなるかもしれませんね。そうなるといつも朝から晩まで大変そうなジャッジや運営の方々も少し楽になりそうですね。


選手になって出ても、”見る専”でもOK!競技ダンスがもっと盛んになるといいですね!



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