社交ダンスの試合は1曲1分30秒前後で競われます。実は1曲の時間は競技会の主催者に委ねられている場合が多いです。競技団体により異なりますが例えば「予選と準決勝は最低でも1分15秒以上は音楽を流して下さい」のように規定が決まっています。


フロア面積によりますが1Hあたり8組~14組くらいでしょうか?つまり場合によっては1組あたり6~8秒くらいしか見る時間がないということです。


分かりやすく考える為に音楽が100秒で選手が10組いたとします。そうなると審査員が1組あたりに使える時間は10秒です。10秒でその選手の評価をしなくてはいけないので、当然ながらかなりの専門知識がないと難しいですね。


これは理論上の話でこの10秒という時間は各選手が均等に割り振られる訳ではありません。予選は良いと思った選手を選ぶピックアップ方式です。審査員はフロアをざっと見て良さそうな選手にあたりをつけていきます。


審査方法の性質上、良い選手というのは何度も何度も目に入ってくるそうです。これは他の選手の審査時間が減っていることを意味します。そうなると、もちろん見落としの危険性も多くなる。選手としては見てもらえないと点数が入らないので困りますよね。


見てもらえる時間を増やす方法があります。実際に音楽がかかるのは1分15秒。その他に音楽がかかる前の時間、入場の時間があります。この時間を狙ってみましょう。


他の選手よりもキレイな立ち姿で入場し、「お、何だか踊れそうだな」と審査員に思ってもらえれば作戦成功です。1番はじめにダンスを見てもらえれば見落されないですからね。


そういった意味で入場する際にも姿勢に気をつけるということは、踊っている最中と同様に重要なのです。また退場する際も同じで、最後の1点を誰に入れるか迷っているジャッジへの最後の一押しとなるかもしれません。


曲がかかっていない時も良い姿勢を心がけましょう!


関連記事