「競技会・パーティーで踊り続けられない。」「他の人をよけられない。」「決まった方向でないと踊れない。」こんな人をよく見かけますね。もちろん僕らも最初はよけられない、好きな方向に曲がれないダンサーでした。誰しもそうで、最初からできる人はいないと思います。


ダンスをはじめたばかりの頃は、お互い自分のステップを覚えてそれを音楽に合わせて踊っていました。なんとなく身体を近づけて音楽に合わせてお互いのステップをそれぞれが踊れば、一見すると一緒に踊って見えます。が、実は組んでいるだけでシャドーしているのとあまり変わらない…といった状態。


この状態で踊っているダンサーは意外と多いですがこれではトラブルに弱く、練習とちょっと違う方向に踊ったりするとバラバラになってしまいます。実際のパーティーや競技会などを考慮すると、他のカップルがいる中でステップを全て想定通りに踊れることは少ないです。他のカップルがいる中での対策をしていないとダンスを中断したり、ぶつかってしまいます。


他のカップルをよけられない理由を何点か挙げてみます。


1.バランスのコントロールが甘い
一人で立てていない状態。これでは避けるどころではないですね。まず組む前にシャドーやウォークの練習をしてみましょう。シャドーがそれなりにできる場合は以下で説明する3~5が原因でバランスを崩している場合も考えられます。


2.ステップの進行方向をはっきりと理解していない
これは女性に多いです。が、男性が勘違いしている場合も。二人で違う方向に進もうとしていたら動きが合うはずないですね。単純に正しい進行方向をお勉強すれば良くなります。これは比較的修正しやすいです。


3.男女の位置関係をはっきりと理解していない
お互いのポジションのことですね。2で挙げたステップの基本の進行方向がわかること+相手との位置関係を理解していれば、基本の角度や進路、回転量から多少変更があっても踊れます。逆にこれが乱れると何をやっているのか想像するのも難しくなるかも。


4.男性が進みたい方向をしっかり示していない
ステップに基本の進行方向、回転量は存在しますが、複数のカップルが踊るフロア内で踊り続けるには多少の変更はつきものです。通常と異なる進路をとる場合は男性は進みたい方向を女性にいつもより明確に伝える必要があります。「いつもより明確」がポイント。


5.他のカップルの進行方向が分からない
他のカップルの進行方向が分からないのは2.3.のステップの進行方向、男女の位置関係の理解が浅い可能性があります。フロアでたくさんのカップルと同時に踊る経験が少ないという場数の不足も原因かも。LOD違反やとんでもない回転量で踊ってくる方もまれにいるので、全て予想がつくわけではありませんが、予測する力は必要!



以上のように、自分の足型を踏めるだけでは他のカップルを上手く避けられません。また、男性だけ上手でも避けにくいです。他のカップルを避けて踊るには相手との位置関係やリード&フォローの理解が男性にも女性にも求められます。


難しいけどそこが面白いところ!これができれば、いろんな人と楽しく踊れると思います。もちろん、上手な方がお相手をちょこっとカバーしてあげることもできます。


パーティーやホールで踊っているダンサーは場数を踏むことで自然と身につけている方も多いこのスキル。競技ダンサーも踊りを止めると競技会では見てもらえないのでぜひ身に着けたいところですね。




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