ダンス競技会の出場選手の年齢層は60、70代くらいが一番多いように感じます。40、50代は比較若めな印象。もちろん競技団体にもよりますので一概には言えません。


そんな中、ちょっと若そうなダンサーが試合に出るとどうでしょう。D級~B級までエントリーして3セクション全部優勝!なんてこともしばしば。優勝せずとも決勝には必ずと言って良いほど残ってきます。ダンス歴1年未満の30代の初心者ダンサーでちょっと下手でも、決勝に残りあっという間に級を上げていけるのが現状です。


「やはり若さには勝てないのか、、、、」と嘆く方の為に、おじさんダンサーが若者ダンサーに勝てる方法を何回かに分けて本気で考察してみます。


まず前提として、競技である以上若い方が有利であるということを認識する必要があります。


「若いダンサーが出ると将来性を買って、審査員は優先的に良い点数をつけている!あんなに下手くそなのに!」


と怒っている年配のダンサーがよくいますが、その考えを改めることが大事です。もちろん将来性を買って、、、ということもないかもしれませんが、単純に若いダンサーの方が動きが良く、勝つべくして勝っている場合の方が多い印象です。


まずは自分の出場している試合が、年齢、身長、体重に制限のないオープンな試合だということを理解しましょう。下手したら自分より30〜40歳年下の選手と競っているわけです。


100m走で競うなら?水泳なら?それくらい年下の選手に勝てますか?かなり厳しいと感じる方が多いのではないでしょうか?それらと比較すると競技ダンスは、まだ対抗する余地が残されている方だとは思います。


身体能力で大きく劣っているという点から目を背けてはいけません。老化からの筋力の低下が原因で背中が丸まり良い姿勢を保持できない、脚部の働きが弱く良い動きができないということが起こっています。「体操みたいに手をバシバシ出してるだけの子に負けた!ありえない!」という声を聞いたりしますがそのダンスに負けてしまっている方は、そのスピードで手を出すことができない、その身体能力を持っていないという人がほとんどだと思います。


走ったり、跳んだりという基本的な動作をトラブルなく行えるのは当たり前で、自分より若い人勝つ為には、同世代の平均的な身体能力を上回っていてやっと対等なのです。


筋力、柔軟性、持久力、そこを若手ダンサーと闘えるレベルへ近づけていくことが不可欠です。これはダンスの練習だけでは難しいと思います。筋力トレーニングやジョギング、ストレッチなど、動ける身体を作っていく必要があります。もちろん全く同じとはいきません。しかし、本気で勝ちたいと思ったらこの辺りは避けて通れないでしょう。


「いやいや、俺は身体能力では若いやつには負けてないはず!」という方もいると思います。
または「鍛えるのは面倒だし、フィジカルじゃ若いやつには勝てないよ。なんか他に方法ないの?」という方(笑)

次回はそういった方の為にさらに考えていきます!