この間ちょっと目にした記事で「ダンスのインストラクターの休暇制度導入!」というものがありました。通常、ダンス教室は月~土曜日まで営業しているので月の休みは日曜の4日。


同時に僕らは競技会に出場しています。引退された先生は競技会の運営をしています。だいたいこれらは日曜日に開催されます。僕の所属しているJDC東部のプロ競技会は今年は12回。(アマチュアセクションのみの競技会も含むと22回)


これに全日本戦がJDCの3大大会、統一ライジング、統一全日本の5試合。他団体の試合にも挑戦するとなるともう少し増えます。海外の試合まで考慮するとわけがわからなくなるので今回は考えません。


もう一つは各スタジオ、団体が主催するパーティーなどのイベントが日曜日にあります。だいたい7月、8月、12月がパーティーシーズンで特に7月と12月は日曜日がすべてなくなってしまうことも、、、、


そうなってくると2か月くらい休みがない時もあるのですが、ダンス業界では「忙しいけど仕方がないね」と言う感じで済まされています。冷静に考えるとヤバイな、、、、


で、そういった休みのない状況にちゃんと平日に代休を取らせようということのようです。ダンス業界に一筋の光が、、、、(笑)


さてこのシステム、他のスタジオでも導入すれば良いのにと思いつつもそんなに簡単な話ではないのではと思います。ダンス教室の給料システムは完全歩合給となっていています。レッスンをした分だけ給料が増え、しないともらえません。有給休暇というものも存在しないです。(法律の問題には今回はあえて触れません)つまり、休めば休んだだけ給料が減ります。


今は生活基盤ができているので調子が悪いとスタジオを気軽にお休みできますが、プロに成りたてのころは大変でした。体調が悪いけどレッスンしないと今月生活していけない、、、という状況がたくさんありました。もちろんオーナーは「休んで良いよ」とは言いますが、、、それじゃ生活できないのよ。


また、生活できている多くのダンサーはなぜ休みなく働く必要あるのか?やはり競技生活にはお金が必要だからです。レッスン代、ドレス代、遠征代、、、お金がないとできないこともたくさんあります。


そうなってくると、多少無理してでもレッスンしようとなってくるのです。ダンス業界のブラック企業化を脱するには、有給休暇システムで多少なりとも「休んでもお給料が貰える」ということが必要なのではと思います。

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