WDOという世界のアマチュア競技会を開催する組織が、同性同士のカップルが従来の男女ペアと同じカテゴリーで競うことができるよう決定したようです。


今までもこういった流れはありました。今年のブラックプールのシニアでも同性ペアが男女ペアに混ざって出場していていました。国内でもサークル競技会では同性同士で出場したりしています。


さて、では審査された時にどのようにみえるか?という点について考えてみましょう。競技ダンスは音楽をどのように表現するか?ということが勝負の分かれ目となります。さらに、競技会となると、「どのように見えるか」という見た目は重要となってきます。


男女ペアが有利なのは、「二人の見た目が違う」といことでしょう。男性は燕尾服やラテンシャツを着るのに対して、女性はドレスを着ます。見た目が違うということは、それだけでカップルが二つの表現を持っている状態なのです。また、男性は筋力もあるので力強い動きが得意、女性はしなやかな動きが得意という傾向があるので、ここでも表現の役割分担ができ、カップルとしての幅が広がります。


男女カップルの表現の幅の広さ、そこに対してどう対抗するのか考えることが同性カップルが勝つポイントだと思います。


例えば男性同士のスタンダード。フォロワーに求められることの一つにリードを受けた時のしなやかさがあると思います。僕もフォロワーをやることがありますが、女性と同じようにしなるには結構大変です。というか、同じようにはしなれません。「フォロワーがしなってナンボじゃ!」と考えているジャッジが多いと非常に厳しい戦いになりそうです。


女性同士ではどうでしょうか?やはりリーダーに力強さを求めるジャッジも多いでしょう。筋力的な問題もありパワーを重視する審査員が多いと苦戦するでしょう。


男女ペアでその点に勝つにはかなりの努力が必要だし、分も悪そう。ということで同じ土俵に立たない作戦はどうかな?!


例えば、女同士のスタンダードなら二人ともカワイイ、しなやかで攻める!男性同士なら2人とも超ストロング!などなど!後はルール上良いのかは分からないけど、踊っている途中でリードとフォローを逆転させたり!


これらは男女ペアよりも効果的に表現の幅が広がるような気がするなぁ。結局、見ている人が感動したり、ワクワクしたりするものが良いよね。また一つ、違った表現を見ることができそうですね。自分達にしかできないことを考えてみましょう!(他にカップルにできなくて、自分達にしかできないことを考える、、というのは男女でも同じですね)


こちらもどうぞ