「リードに合わせて!」「ちゃんとリードを聞いて!」よく耳にしますが、実はリードする側もしっかりと相手の動きを感じる必要があります。

リードをするタイミングはいつなのでしょう?ステップによって、カウントいくつで何をする、ということが決まっています。だから男女二人ともステップの順番を知っていれば、音楽に合わせて自分の足型を踏めばそこそこ一緒に踊れます。でも果たしてこれはリード&フォローと呼べるのでしょうか?


音楽の聞こえ方や音に対する反応は人によって違います。音には幅がありますが、人によって音の頭で取る人や後半でとる人、まったく同じ人はいません。


※音楽の聞こえ方は以前こちらで紹介しました。


リードは合図であり、上手くいけばフォローというリアクションが相手から返ってきます。ただただ一緒にステップを踊るということではなく、相手との掛け合いのようなものが存在します。音の聞こえ方や反応が人によって違う、ということはリードしてくるタイミングやフォローの反応も当然人によって異なります。


リードする側からすると、自分の狙った音・タイミングで相手からリアクションをもらうにはかなり計算が必要です。リードしてから相手が反応する時間を計算して、リアクションが音に合うように早めに合図を出さなければいけません。


上手なパートナーほど短い時間、少ない合図でも拾ってくれます。初心者の方なら、方向もタイミングもかなりはっきり合図を出さなければ通じないでしょう。


また音だけでなく、相手の体重移動を察知する必要があります。相手をP.P.にリードするなら、女子のカウント2からカウント3の左脚から右脚へ体重移動している間に、、、といったような感じ。3でP.P.になっていて欲しいなら、当然合図はその前に出す必要があります。


3を聞いてから合図を出すした場合は、、、女子は合図に気づいても3に間に合わせて反応することはできません。「リードが上手くなるには相手のステップを知らないといけない」と言われる所以ですね。

また、ダンスパーティーなどで沢山の人と踊る場合、リードしたものに対してのリアクションを見て、「…思った方向と違うな、この人にはもっとはっきり方向を示そう」「思ったより早く反応が来るな、もっと音を引っ張ろう」「めっちゃ動ける!もうちょっとガンガン進もう!」等、自分の踊りで調整する必要があります。

上手な人はリードに対しての反応をしっかり見ています。そして、想定していたよりも相手の動きが足りないなら、自分の身体を使ってカバーします。例えば、女性が自分の左側に入ってこようとするなら右へのストレッチを普通より強めて防ぐ、あるいは回転量が足りないときは次のステップで調整したり。リードが通じず、違うステップに相手が入ったら、相手の間違ったステップにフォローしてついていく、なんてこともしています。


結局リードでもフォローでも相手に上手く自分の体重移動や身体のひねり、シェイプを伝える力と相手の動きを読み取る力の二つとも必要と言う事です。


もちろんハンドルを握っている側が伺いすぎると決断力に欠けてしまうので良くないのは確かです。ただ、男性が好き勝手にリードし、女性がひたすらついていく、、、という訳ではないので注意が必要ですね。



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